APD(聴覚情報処理障害)とは?
聞こえているはずなのに、言葉が意味を持たず、会話の内容が頭に入ってこない——そんな経験はありませんか?実はそれは、APD(Auditory Processing Disorder)という聴覚情報処理障害かもしれません。私自身、APDの傾向があり、日常生活でしばしば困ることがあります。今回は、この症状について具体的にご紹介します。
※これはINFPの性格とは異なる性質のものだと思います。おそらくは私固有の特徴であってINFPとイコールではないということをあらかじめお断りしておきます。
APDとは?
APDは、耳は正常に機能しているのに、音を意味として理解する脳の処理に問題がある障害です。私は、会議中に発言を聞き取れなかったり、日常的な会話で「えっ?」と聞き返すことが多く、2021年にこの症状について初めて知ったとき、非常に驚きました。それまでただの「聞き間違い」だと思っていた現象が、実際には障害だったと知り、少しだけ安心しました。
日常生活でのAPDの影響
APDの影響は日常生活の至るところに現れます。例えば、会話中、音声は聞こえているのに内容がすぐに頭に入ってこないことがあります。人が何か言っているのは分かるのに、意味がぼんやりとしか感じられない。そのため、会話が遅れて理解できることがよくあります。「あの時、こう言ってたんだ!」と時間差で理解する感覚、これがまさにAPDの特徴です。
また、学生時代には、先生の話が耳には入っていても頭に残らず、黒板の文字を見て初めて理解できることが多かったです。このように、APDは日常的に多くの場面で困難を引き起こします。
「かなり天然(ボケ)入ってるよね、話がこう、テンポよくいかないよね」と人から指摘され、苦しい思いをしたこともあります。
聞こえているのに聞き取れない違和感
私の体験では、音楽を聴いても歌詞が頭に入らない、漫才やドラマを見ても字幕がないと理解できないことがあります。妻に「どうして話が理解できないの?」と聞かれるたびに、自分がどれだけ普通のコミュニケーションに苦労しているのかを実感させられます。これは単なる難聴ではなく、脳が音を意味として処理する能力に問題があるAPDの影響です。
APDの特徴的な聴こえ方
APDの特徴的な聴こえ方を説明するのに、タレント友近さんの「タテトティの歌」が分かりやすい例です。彼女が歌う人気曲の歌詞をすべて「タ、テ、ト、ティ」という音に置き換えるネタで、メロディには乗っているのに、意味がまったく伝わらないというものです。APDを持つ私の日常は、まさにこの「タテトティの歌」のように、声を聞いても意味が伝わりにくいことが多いのです。これが、私のAPDの聴こえ方を象徴しています。
APDによるコミュニケーションの難しさ
私が自分がおかしいんだと気付かされたのは、上司に「耳が悪いのか?」と指摘されたことです。何度も聞き返したり、耳をこちらに向けて話を聞く姿勢が、そう思わせたようです。実際には聴力に問題はなく、健康診断でも異常は見られません。しかし、音は聞こえても、内容を理解するのに時間がかかるのがAPDの特性です。
APDのあるある体験
日常でAPDを持つ人が体験することには、次のようなものがあります:
- 聞き返しが多い:「えっ?」と聞き返すことが頻繁にあり、不意に話しかけられると特に難しい。
- 雑音の中では聞き取りが困難:雑音が多い環境では、周りの声がまるで「ゴニョゴニョ」とした音にしか聞こえず、相手の言葉が全く理解できないことがよくあります。
- 音声指示に従うのが難しい:例えばカーナビの指示を聞いても、どのタイミングで曲がるべきかがよく分からないことがあります。
これらはAPDによる日常の困難のほんの一部です。私も、会話の途中で「多分こう言ったんだろう」と適当に解釈して後から間違いに気付き、恥ずかしい思いをしたことが何度もあります。
また私は自身がSCTなのではないかと思っていますがその源泉はこのAPDにあるのかもしれないと感じています。
APDの対処法
APDを持つ人が生きやすくなるためには、周囲の理解と協力が重要です。例えば、雑音が少ない静かな環境で話す、重要な内容は繰り返して確認するなど、配慮があるだけでコミュニケーションがずっと楽になります。自分自身でも、メモを活用する、相手に聞き返すことを躊躇しないなど、できる対策を講じることが大切です。
APDに向いている仕事
APDを持つ人に向いている仕事としては、雑音が少なく、繰り返し作業が求められる仕事が良いとされています。パソコンを使った事務作業や、ライティング業務なども適しているかもしれません。一方で、電話を多用するコールセンター業務や、騒がしい環境での仕事は避けた方が良いでしょう。ちなみに私は営業の仕事をやっていますがとても苦労しています。
最後に
APDは他人から見えにくい障害であり、周囲に理解されにくいことが一番の苦しみです。しかし、自分の状態を把握し、周囲に適切に伝えることで、少しずつ生きやすくなります。あなたも、APDを抱えることで困難を感じているなら、無理に自分を責めず、工夫を凝らして対応していきましょう。時間はかかりますが、自分に合った環境や対策を見つけることが大切です。