INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

APD(聴覚情報処理障害)とは?聞こえているのに聞き取れない症状と向き合う方法

こんにちは、INFP-Tの田中です。私は長年、「聞こえているのに聞き取れない」という違和感を抱えて生きてきました。

会議や打ち合わせで話が頭に入らない。
電話越しの指示が理解できず、何度も聞き返してしまう。
テレビを観ていても字幕がないと内容がつかめない。
音楽を聴いても、歌詞がまるで入ってこない。

ずっと、「自分はただの不注意なのか、それとも耳が悪いのか?」と悩んでいました。しかし、2021年の夏、私はネットで「APD(聴覚情報処理障害)」という言葉を知り、自分の経験がまさにそれだと気づいたのです。

同じような悩みを持つ人に向けて、APDの症状や日常で感じる困難、仕事への影響、そして向き合う方法について書いていきます。

APD(聴覚情報処理障害)とは?

APD(Auditory Processing Disorder)とは、日本語で「聴覚情報処理障害」と訳される症状です。

簡単に言うと、「耳では聞こえているのに、脳がうまく処理できず、言葉として認識できない」状態です。

医学的には、聴覚そのもの(耳の機能)には問題がないのに、脳が音声情報をうまく処理できないため、以下のような困難が生じます。

聞き間違いが多い(特に早口の人や、雑音の多い環境)
会話の途中で内容を理解できなくなる
言葉を時間差で理解することがある(後になって「そういう意味だったのか!」と気づく)
複数人の会話についていけない
電話や無線の音声が聞き取りにくい
字幕がないとドラマや映画の内容が分からない

これらは「単なる注意力不足」や「聞き流しているだけ」と誤解されることが多く、周囲に理解されにくいのが特徴です。

APDが日常生活に与える影響

私がAPDの症状を自覚したのは、社会人になってからです。

① 会話についていけない

例えば、会議やミーティングで誰かが話しているとき、私は内容を理解するのに人一倍時間がかかります。周りが「なるほど」とうなずいている中、自分だけが「え?今の話、なんだったんだ?」と混乱していることがよくあります。

② 仕事での聞き間違いが多い

指示を受けても、一度で正確に理解できず、聞き返すことが多いです。しかし、何度も聞き返すのは気まずいので、適当に相槌を打ってしまい、結果的にミスにつながることもあります。

③ 雑音の中で聞き取れない

カフェや居酒屋などの騒がしい場所では、相手の声がほとんど聞こえず、会話についていけません。特に複数人で話していると、誰が何を言っているのか分からなくなることが多いです。

APDに向いている仕事・向いていない仕事

APDは、職業選びにも影響を与えます。

向いていない仕事

🚫 コールセンター・接客業 → 電話対応が多い仕事は、聞き間違いが致命的になる。
🚫 美容師・飲食店スタッフ → 騒がしい環境で指示を聞き取るのが困難。
🚫 建設現場 → 無線や大声の指示を正確に理解する必要がある。

向いている仕事

事務職・データ入力 → 文字情報を中心に処理する仕事は負担が少ない。
ライター・プログラマー → 一人で集中できる仕事はAPDの影響を受けにくい。
工場のルーチンワーク → 繰り返し作業がメインの仕事は、聞き間違いが少なくなる。

私は営業職ですが、電話対応があるため、ミスを防ぐために 「聞き返す勇気を持つ」 ことを意識しています。また、対面の会話では 「重要な話はメモにしてもらう」 などの対策をとっています。

APDとどう向き合うか?

① 聞き返すことを恐れない
→ 「もう一度お願いします」と言う勇気を持つ。

② 文字情報を活用する
→ 仕事ではメモを取る、字幕を活用する。

③ 環境を調整する
→ 静かな場所で話す、イヤホンで雑音を遮る。

APDは、目に見えない障害なので理解されにくいですが、少しの工夫で生活は改善できます。

まとめ

✅ APD(聴覚情報処理障害)は、聞こえているのに聞き取れない症状。
✅ 仕事や日常生活で支障をきたすが、工夫次第で対応可能。
✅ 「聞き返す勇気」と「文字情報の活用」が対策のカギ。

私自身、APDと向き合いながら生きています。同じ悩みを持つ方が、少しでも楽になればと思い、この記事を書きました。