INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

エレベーターの途中階で降りてしまう、私の「あるある」

ホテルのエレベーターでフロントロビーに向かっている途中、思わず途中の階で降りてしまうこと、ありませんか?

これはいわゆる「うっかりミス」で、私の場合は特に頻繁に起こるエピソードです。あるあるといえばあるあるですが、どうしても自分が目的の階に着いたと錯覚してしまうのです。

たとえば、私は8階の部屋から1階のロビーに向かうためエレベーターに乗り込みます。順調にエレベーターが動き出してホッとしたのもつかの間、途中の階でエレベーターが止まります。このとき、通常であれば他の人が乗り込んでくるサインであり、目的地の1階ではないことは明白です。しかし、私は「エレベーターが止まった=1階に着いた」と早合点してしまい、意識せずに降りてしまうことがあるのです。

他の人が当たり前のように乗り込んできて、私は降り立ってしまった階が5階、つまり目的のロビーではないことに気付きます。その瞬間、「しまった、またやった」と頭を抱えたくなりますが、状況によっては次の階でもやりかねない。ときには、10階から乗り込んで9階で降りてしまったこともあります。このとき、「さすがに1階まで1階分で着くはずがない」と冷静に判断できるはずなのですが、エレベーターのドアが開くたびに降りてしまう自分に呆れるばかりです。

さらにおかしなことに、自分が間違えた階で降りてしまったと気づいても、すぐにエレベーターに戻らず、その場で何食わぬ顔を装うことがあります。同乗していた人に「あ、この人、降りる階を間違えたんだ」と思われるのが恥ずかしく、つい「ここに用があって降りたんです」とばかりに、そのフロアで何もないのに時間をつぶすのです。そんなとき、自分はまるで堂々とした風格を装い、目的があるかのように振る舞います。普段は猫背気味な自分が、その時ばかりは背筋を伸ばし、フロア内をゆっくりと歩き回るのです。その姿はまるで、大地を作り上げた神が地ならしをするような立ち居振る舞いです。

なんの目的もなく歩き回るものの、結局はやることもないので、壁やドアのデザインなどを見つめながら暇をつぶします。その間、心の中で「エレベーターにいた人たちがこのフロアに誰も降りてこないこと」を願いつつ、彼らがエレベーターで先に降りたことを確認できるまで待つのです。タイミングを見計らい、そっとエレベーターのボタンを押し、再びロビーに向かうための「再挑戦」をするのです。

このような一連の行動は自分でも「ポンコツ」と思わざるを得ません。こうしたことがホテルに泊まるたびに何度も繰り返され、エレベーター内での間違いを修正しようとするたびに、心の中で「次こそ間違えないぞ!」と誓うのですが、なぜかまた降り間違えてしまいます。

こんな「うっかりミス」は人前で大きな失敗をするわけではありませんが、ちょっとした気まずさと自己嫌悪をもたらします。それでも、ホテルでの滞在が続く限り、私の「うっかり降り間違えエピソード」はこれからも繰り返されるのでしょう。

 

※※

エレベーターの扉開き、胸の中でふわりと舞う
「ああ、ここがロビーか」
早合点、違う階に降りた自分を感じる

慌てて引き返すより、ただ堂々と
なにかの用事を作り出しながら歩く
恥じらいも一緒に携えて