INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

HSP営業職40歳の私が語る、親戚づきあいと正月の苦悩

こんにちは、INFP-Tの田中です。今年も正月を迎えました。40歳を目前にした私は、「年を取ると時間が早く感じる」という言葉の本当の意味を実感しています。子どもの頃は信じられなかったけれど、今ではその通りだと認めざるを得ません。昔は苦手だったブラックコーヒーやビールが美味しく感じるようになり、和食が妙に心に染みるようになる。年齢を重ねるとは、そういうことなのかもしれません。

さて、正月恒例の行事といえば、嫁の実家での親戚の集まりです。ここでの飲み会は、私にとって毎年一つの試練となっています。嫁の実家は親戚一同が集まり、賑やかに盛り上がるのが伝統。素晴らしい文化だとは思いますが、HSPでありADHDグレーゾーンの私にとっては、正直なところ苦痛を伴う時間でもあります。

飲み会の間、私は黙々と飲み食いに徹します。周囲では親戚たちが楽しそうに会話を弾ませる中、私は相づちや愛想笑いを挟みつつ、ほぼ一人で過ごします。スマホを見ていると感じ悪いと思われそうなので、ひたすら飲んで食べる。それが私の「戦略」です。しかし、この戦略には副作用があります。翌朝には必ず、胃もたれと体調不良が襲ってくるのです。

それでも親戚との距離感に悩むのは、私だけではないはずです。子どもの頃は無邪気に楽しめた親戚づきあいも、大人になるとどう接すれば良いのか戸惑うことが増えました。特に、自分が内向的で繊細な性格だと自覚していると、こうした集まりにおける自分の「立ち位置」に悩みます。

他人だらけの場所は演技で乗り切れても、親族となるとこれがうまくいかない━。これは太宰治「人間失格」の中でも語られていますが私はとてもこれに近しい思いを持っています。

俳優にとって、最も演じにくい場所は、故郷の劇場であって、しかも六親眷属全部そろって坐っている一部屋の中に在っては、いかな名優も演技どころでは無くなるのではないでしょうか。 -太宰治「人間失格」

例えば、他の親戚たちが積極的に会話を楽しむ中、私はどんな話題を振って良いのか分からず、ただ静かにそこにいるだけ。それでも場の雰囲気を壊さないように努力するのが私なりの精一杯なのです。そんな私を見て、きっと「もっと話せばいいのに」と思う人もいるでしょう。でも、話すこと自体がストレスになる人間もいることを、少しだけ理解してもらえたら嬉しいです。

では、どうすればこうした場を少しでも快適に過ごせるのでしょうか。私が最近試しているのは、自分にとっての「楽しみ」を一つ見つけることです。例えば、おいしい料理を少しだけゆっくり味わうことや、他の人の会話を観察して「なるほど」と思う部分を探すこと。些細なことですが、意識するだけで少し気が楽になります。

また、こうした集まりの後には必ず「リセット時間」を設けるようにしています。私の場合、家に帰ったら好きな音楽を聴いたり、軽く散歩をして頭を空っぽにする時間を取ります。HSP特有の感覚過敏で消耗した心を癒すための大切な時間です。

親戚づきあいのような避けられないイベントも、自分なりの対処法を見つけることで少しずつ楽になるかもしれません。そして何より、そんな中でも自分を責めすぎないことが大事だと思います。「苦手なことを頑張った自分」を褒めてあげること。それだけでも、少しだけ前向きになれる気がします。

私の古くからの友人が言ってくれたこと、

喋りたくなければ喋らなければいい、家族をちゃんと養ってるんだから

これが私の心に金字塔のように輝いています。

 

正月が過ぎれば、またいつもの日常が戻ってきます。仕事が始まり、慌ただしい毎日が続くでしょう。それでも、私のように悩みながらも一歩ずつ進む方々に、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。

今年も始まったばかりです。頑張れ、私。そして同じように苦労している皆さん、一緒に進んでいきましょう。