INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

INFPが料理人を辞めた理由:本当の「黙々と働ける仕事」を見つけるまで

こんにちは、INFPのブログ管理人の田中です。この記事では私が料理人として職人の世界に挑戦し、最終的に辞めることになった理由、そしてその経験を通して学んだことをお話しします。内向的で感受性の強い性格を持つINFPが「黙々と働ける仕事」に憧れるのは自然かもしれません。しかし、現実の職場ではどのようなギャップが待ち受けているのか。これからその全貌をお伝えします。(料理のキャリアは結局1年足らずしか耐えられませんでした。デスクワークがしたいと思い職探しをしましたが1年半足らずで逃げるようにして辞めた人間を事務職で雇ってくれる会社は見つからず、不本意ながら営業職について、もう20年以上が経過しました)

板前という仕事:理想と現実

まず、料理人、特に板前の仕事とは何でしょうか?一般的には、献立を考え、食材を仕入れ、調理して盛り付けるという一連のプロセスを担当します。特に重要なのは「加工」と「盛付け」。美しい料理を創り出すためには集中力と技術が求められます。

料理人のキャリアは、見習い期間から始まります。この期間は基本的に雑用や補助作業が中心です。食材を洗い、下ごしらえをし、厨房を清掃するなど、誰でもできるような仕事をひたすらこなします。こうした単調な作業は「心が安定する」と感じることもあり、私自身も最初は順応できるかもと思いました。

しかし、ここには大きな盲点がありました。それは「黙々と作業するだけでは成り立たない」ことです。

黙々と働けるはずの仕事が向いていなかった理由

コミュニケーション能力の壁

一見、職人の世界は寡黙で静かな環境のように見えます。しかし実際には、短い言葉や雰囲気から意図を汲み取り、自ら動く「コミュニケーション能力(※気が利く能力)」が不可欠です。この点が私には大きなハードルでした。

例えば、先輩から「包丁を持ってきて」と言われる場面。単純に包丁を渡すだけでなく、次に必要になりそうな食材や道具も一緒に用意するのが理想的です。しかし、相手の意図を瞬時に汲み取るのは私には難しく、何度も聞き返してしまいました。その度に怒られることも多々あり、心が疲弊していきました。

マルチタスクの負担

厨房は忙しい時間帯になると、瞬時の判断力が問われます。オーブンに焼き物を入れる、揚げ物の時間を計る、野菜を切りながら皿を準備する…。これらを一度にこなすには高度なマルチタスク能力が必要です。

INFPの特性として、一つのことに深く集中するのは得意ですが、複数の作業を同時進行させるのは苦手と感じる方も多いのではないでしょうか。私もこの環境に馴染むことはできませんでした。

「指導する側」のプレッシャー

さらに、自分が仕事に慣れてきたとしても、いずれは後輩を指導する立場になります。料理人の世界では、具体的な指示や説明を行い、後輩を育てるのが先輩の役割です。しかし、私はその立場になることを想像するだけでストレスを感じました。

「自分が他人を指導できるのか?」「言葉足らずで誤解を与えないか?」こうした不安が私を支配し、将来のキャリアビジョンを描けなくなりました。

料理人としての経験から学んだこと

最終的に、私は料理人としての道を諦めましたが、この経験を通じて大切なことを学びました。それは、「自分に合う働き方」を見極める重要性です。

  • 好きなこと=仕事に向いているとは限らない
    料理が好きでも、職場の文化や仕事の進め方が自分に合わないと感じることはあります。
  • コミュニケーション能力は後天的に伸ばせる
    基本的な意思疎通のスキルは経験で身につきますが、無理に「雑談力」を高める必要はありません。
  • どんな仕事にも難しさがある
    職人の仕事が全て楽というわけではなく、どの仕事にも向き不向きがあります。

INFPが働きやすい環境を探すには

最後に、INFPとして自分に合う働き方を模索している方へアドバイスです。職人の仕事に憧れる方は、まず自宅で料理を続けてみるのがおすすめです。少なくとも3ヶ月間、自炊を習慣にして「本当に好きかどうか」を確認してみてください。また、料理以外でも黙々と作業する仕事はあります。例えば、ライティング、デザイン、プログラミングなどは比較的個人作業が中心です。

重要なのは、自分の特性に合った環境を見つけることです。内向的な性格だからこそ得意な分野も必ずあります。焦らず、自分に正直に選択肢を広げていきましょう。

まとめ

職人の世界に飛び込んだ経験を通して、私は自分の働き方を見直すきっかけを得ました。どんな仕事にも楽しさと厳しさがあり、自分に合うかどうかを見極めるのは大切です。この記事が、同じように生きづらさを感じる方々にとってヒントや勇気となれば幸いです。