INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

水清ければ魚棲まず、INFP-Tの私が語る孤独と共存

こんにちは、INFP-Tの田中です。私は子供の頃から「真面目だね」と言われ続けてきました。言い換えれば、気楽に振る舞えない性分だったのです。きちんとしなければならない、自分が間違えれば他人に迷惑をかける——そんな責任感が私を支配していました。その一方で、自分を縛り続ける「正しさ」から解放されたいという思いもありました。

思春期の頃、私はどこか「悪」に憧れていました。周囲にいる自由奔放な親族や同級生たちは、私にはないエネルギーを持っているように見えました。彼らは堂々と振る舞い、失敗しても笑って乗り越える力を持っていました。それに比べて、私は一歩踏み出す勇気がない。ただ自分を隠し、静かに周りの様子をうかがっているだけでした。

それでも、私のような控えめな人間にも、不思議と近づいてきてくれる人たちがいました。彼らは私を「面白い」「安心感がある」と評価してくれる人たちでした。その評価にどれほど救われたか分かりません。私は、自分では気づけなかった「価値」を彼らから教えてもらったのです。

ですが、そんな中で気づいたことがあります。それは、人間は「純粋さ」を嫌うこともあるということです。「水清ければ魚棲まず」という言葉がありますが、私はその言葉の意味を肌で感じました。誰にでも優しく、誰にも害を与えないように振る舞おうとすると、逆に人は私から遠ざかってしまう。なぜなら、それは「おもしろくない」と映るからです。

振り返ってみると、私の「優しさ」の奥には、好かれたいという欲求が渦巻いていました。人に優しく接し、頼まれたことを断らず、一生懸命に応えようとする。そのすべてが「認められたい」という思いから来ていたのだと思います。表面的には清廉に見えるかもしれませんが、その裏には複雑な感情が潜んでいる。

それでも今では、自分の「清廉さ」も「矛盾」も含めて、ありのまま受け入れられるようになりました。完璧でなくてもいい。泥臭くても、不器用でも、自分らしくいることが何よりも大切だと思うのです。

もしあなたも、周りと違う自分に悩んでいるなら、ぜひその「違い」を大事にしてください。誰かと同じになる必要はありません。自分の良さを理解してくれる人は、必ずいます。その存在は少ないかもしれませんが、確実にあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。

今、私は営業職という仕事を通じて、多くの人と出会い、話をする機会に恵まれています。吃音やHSPの気質に悩む日々もありますが、その中で学んだことがあります。それは、ありのままの自分で人と向き合うことの大切さです。

結局、どんな自分でも「価値」はあるのです。それを信じて、今日も生きていきたいと思います。