「コミュ障だけどリーダーに抜擢されたあなたへ」
「コミュニケーション」と聞くだけで胃が痛くなる方もいらっしゃるでしょう。私もマーライオンのように吐き気を感じることがあります。それほどに、コミュニケーションが苦手な人にとっては、日常生活で様々なストレスがのしかかってくるのです。
特に社会人になってからの「コミュ障」は、時には致命的なハンデになりがちです。学生時代なら、学校生活が数年で終わり、避けられない苦手な相手との付き合いも、いずれ終わりが見えていました。しかし、社会人になると、永遠とも思える「コミュ障ライフ」の続く日々が待ち受けているのです。
もしコミュ障のあなたがサラリーマンとして日々奮闘しているなら、そのつらさは計り知れないでしょう。そして万が一にも、そんなあなたが昇進してリーダーに抜擢される日が来てしまったら…そのとき、プレッシャーで押しつぶされそうに感じるかもしれません。
コミュ障でもリーダーに抜擢される理由
「どうして自分なんかがリーダーに選ばれたのか?」と不安になる気持ちはよくわかります。でも、昇進は周囲からの評価の証なのです。あなた自身が「自分はコミュ障で、リーダーには向いていない」と思っていたとしても、周りはそう見ていないのです。つまり、あなたがリーダーとして選ばれるには、ちゃんと理由があるのです。
リーダーとして抜擢されたということは、あなたが持つ何かしらの良い面が周囲に認められたからです。仮にあなたが自己評価を低くしていても、あなたの努力や存在が誰かの目にとまり、「この人ならできる」と信頼された結果なのです。
偽りの自分でも大丈夫、周りも同じ
「でも、自分は演技をしてコミュ障じゃないように見せかけているだけなんだ…」と感じるかもしれません。しかし、そんなふうに感じる必要はありません。意外にも、周りの人もそれぞれ役割を演じている場合が多いのです。あなたが「外向的な社交家に見える」と思っている人も、実は演技をしているだけかもしれません。社会生活とは、皆が多少なりとも自分を押し殺し、周囲に合わせながら生きているものなのです。
むしろ、「我慢」や「忍耐」が美徳とされる社会では、自然体で生きることの方が難しいかもしれません。そのため、「自分だけがコミュ障だ」という意識を少し緩めて、「みんな同じように演じているんだ」と考えることが、心を楽にする一歩です。
リーダーに必要な唯一のスキル
リーダーとしての役割を果たす上で、重要なスキルはたったひとつです。それは、「人を励ましてヤル気にさせる(意欲形成)」こと。このスキルこそ、リーダーとしての最大の資質なのです。
リーダーに求められるのは、特別な成果を上げる能力よりも、「人のやる気を引き出す力」です。コミュ障だからこそ、相手の立場に立って気持ちを理解できることもあるでしょう。また、不器用ながらも一生懸命に頑張っている姿勢が周囲に伝わり、それが自然と励ましにつながるのです。
あなたの「不器用さ」が最大の強み
「自分はコミュニケーションが苦手だから…」と感じるかもしれませんが、その不器用さこそがリーダーとしての大きな強みになります。多くの人は、完璧に振る舞うリーダーよりも、「一生懸命に頑張っている」姿勢に共感を覚えるものです。あなたが自分を偽る必要はなく、むしろ不器用な自分でいることが、自然に人を励まし、力を引き出す鍵になるのです。
だから、安心してください。リーダーとして選ばれたのは、あなたがそのポジションにふさわしいと周囲に認められたからです。周囲の信頼に応えていくことを意識しつつ、まずは「人を励ますこと」に集中しましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、「一緒に頑張っていこう」という気持ちを忘れず、仲間と支え合うリーダーシップを発揮してください。コミュ障であることが逆に周囲の信頼を得る要素になるのです。心配せずに、あなたらしいリーダーとしての一歩を踏み出しましょう。
あなたの頑張りが、きっと周りの人たちを力づけ、チーム全体の力を高めていくでしょう。