INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

【INFPの職場モヤモヤ記】優しさが踏みにじられたコピー機の前で

こんにちは、INFP田中です。

今日は、ちょっとした出来事がきっかけで、昔の記憶まで一気に蘇ってしまった話をしようと思います。

あれは、職場でのこと。
その日私は、自分の担当ではない会議資料をコピーしていました。部署全体のための仕事。誰かがやらなきゃいけない、でも誰もやっていない――なら、自分が動くしかない。そんな気持ちでした。

ところが、そのときです。

近くの席にいた事務員さんが、急に私に向かって言いました。

「田中さん!私は忙しいの!自分の印刷物は自分でお世話して!」

思わず、固まりました。
まるで「自分のことくらい自分でやって」と突き放されたような言い方。

 

正直、腹が立ちました。

でもその感情の奥にあったのは、怒りというよりも――悲しみでした。

 

私がコピーしていたのは、自分の資料じゃなくて、会議つまり部署全体の資料。

 

しかも、そのコピー機は彼女の席のすぐ近くにあり、印刷された紙を時々取り除かないと、ぐちゃぐちゃになってしまうタイプの製本仕様。

 

「ちょっとくらい、察してくれてもいいじゃないか」

 

そんな思いが、胸の奥でぐるぐると渦巻いていました。

 

 

しかし、

思えば私は、その事務員さんに甘えていたのかもしれません。
忙しい中で「気づいてくれるだろう」「助けてくれるだろう」という淡い期待が、どこかにあった。

でも、その期待は裏切られ、むしろ叱責として返ってきた。

 


自分の中の“善意”が、他人の目には“押し付け”に見えることもある――それを思い知らされた瞬間でした。

 

 

 

そして私は、ふと、幼少期のことを思い出しました。

 

 

 

■小さな仕返しの連鎖と、INFPが抱える“説明できない悲しみ”


コピー機の前で事務員さんに怒られたあの日、私はなぜあんなに心を揺さぶられたのか。
その理由を考えているうちに、幼い頃のある記憶がふとよみがえりました。

 

小学生のとき、友達と遊んでいて、ふとした拍子に肩がぶつかったことがありました。
別にわざとじゃなかった。けれど、相手は「おいっ」と軽く押し返してきた。

それに対して私も、「なんだよ」と少し強めにやり返す。
すると相手もまた、少し強く。

 

ぽんっ、ぽんっ、ぽんっ――

 

小さなやり返しが、次第に強度を増し、やがて本気のケンカになっていく。

 

あの時の感覚と、今の職場のやりとりが、どこか重なったのです。

 

最初は、たった一言。

 

でもその一言が「何かを押し返された」という感覚になって、
その感情をそのまま飲み込めない自分がいて、
心の中で、静かに“仕返しの連鎖”が始まってしまう。

 

もちろん、私は何も言い返しませんでした。
でも心の中では、「私は人のために動いてただけなのに」と繰り返し反芻していました。

 

INFPって、こういうとき“反撃”よりも“内省”に走るんですよね。

 

相手の言葉の裏を読み、
「きっとあの人も余裕がなかったんだ」と理解しようとして、
それでも自分の感情は処理しきれずに残っていく。

 

怒りじゃない。
でも、モヤモヤとした説明できない悲しみ。
それが胸の奥に、じわりと滲んでいく。

 

 

こういう出来事があると、私はいつも思います。

 

きっと人って、自分の中の「過去の痛み」が今の言葉や反応に乗っかってくるんだなって。

 

たった一言で傷ついてしまうのは、
その一言の背後に、自分でも気づかない「昔の傷」が潜んでいるからなのかもしれません。

 

そしてそれは、きっと誰にでもあるもの。

 

 

これからも私は、きっと誰かに傷つくことがあるでしょう。

そして、誰かを知らずに傷つけてしまうこともあると思います。

 

 

でもせめて――
そんな時に、自分の中に浮かぶ感情を無視せず、
静かに見つめ直せる自分でいたい。

 

 

怒りに飲まれず、でも悲しみを押し殺さずに、
「それでも私は私のままでいいんだ」と思えるように。

 

 

それが、私のようなINFPが、
この複雑な社会をなんとか生き抜くための、小さな祈りなのかもしれません。