こんにちは、INFP-Tの田中です。私は営業職として働く日々の中で、指示されたり頼まれたりすることが多い環境に身を置いています。この状況自体は決して嫌いではありません。むしろ「期待されている」「必要とされている」という実感があるのはありがたいことです。しかし、それでも私は、この環境がどうしても精神的に大きな負担となり、心を消耗してしまうのです。
指示されること自体には全力で応えたい――そう思っているにもかかわらず、次から次へと「これをやって」「あれをお願い」と飛んでくる指示に対応するたびに、私の頭はフル稼働状態になります。一つひとつを漏らさないようにしなければという緊張感の中で、脳のメモリを限界まで使っている感覚です。そして、それを続けるとどうなるか。忘れることへの恐怖や焦りに取り憑かれ、心がズタズタになってしまうのです。
忘れる恐怖と心の重圧
「忘れてはいけない」という強迫観念は、時に私の頭を完全に支配してしまいます。忘れてはいけない内容があるとき、そのことが常に頭の片隅でぐるぐると回り続け、他のことに集中できなくなるのです。もしも、その内容を忘れてしまったらどうなるのか――その焦燥感と絶望感は、まるで心の中にどろどろとした汚染物質がこびりついて離れないような感覚です。
記憶をたどり、なんとか忘れたことを思い出そうとするうちに、今度は脳がそれに全エネルギーを費やしてしまい、他のことが疎かになります。その結果、仕事中でも「ぼーっとしているように見える」と言われたり、人の話を聞き漏らしてしまったり――当然のように叱られます。そして、その叱責がさらなるプレッシャーとなり、負のスパイラルに陥ってしまうのです。
こうした状態になると、私にとって「忘れる」という行為そのものが人生の障害のように感じられます。もちろん、周りを見渡せば、たくさんの指示をサラリとこなし、何もかも要領よく対応できる人がいます。彼らのその能力を、私は心から「芸当」と思ってしまうのです。
メモ術の難しさ
忘れることが怖いので、私もメモを取るようにしています。自分が覚えておくべきことをすべて書き出し、頭から解放しようと試みます。しかし、そのメモが要領を得ないことが多く、いざ見返すと何を書いているのか分からなくなってしまうのです。「これは自分が書いたメモなのか?」と思うほどぐちゃぐちゃで、整理ができていない。
そして、夜になって布団に入ると、また「何か忘れているのではないか」という不安がぶり返してきます。そのせいで、指示されたことや頼まれたことが夢にまで出てくる始末です。寝ている間も休まらないのですから、疲れはたまる一方です。
私が見つけた対処法
そんな私でも、最近は少しずつ「忘れる恐怖」と折り合いをつける術を見つけつつあります。それをいくつかご紹介します。
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タスク管理ツールを使う
手書きのメモもいいのですが、デジタルツールを活用することで、より効率的にタスクを整理できるようになりました。私は「Todoist」というアプリを使っています。このツールではタスクを期限や優先度ごとに分類でき、忘れる不安が大幅に減りました。 -
一つのタスクに集中する環境を整える
仕事中、複数の指示が飛び交うときには、できるだけ一つひとつを終わらせるまで他のことに手をつけないようにしています。これは簡単なことではありませんが、「マルチタスクが苦手な自分」を受け入れることが、結果としてストレスを減らしました。 -
完璧を目指さない心構えを持つ
忘れることへの恐怖が強い私ですが、最近は「人間である以上、忘れるのは仕方ない」と自分に言い聞かせるようにしています。そのためには、事前にチームのメンバーに「私は忘れることがあるかもしれないので、確認してほしい」と伝え、安心感を得ています。自分を責めすぎず、周りの助けを借りることも重要だと実感しています。
終わりに
私のように「忘れること」に敏感な人は、HSP(Highly Sensitive Person)の特性を持っている可能性もあるかもしれません。この特性は決して悪いものではなく、慎重さや共感力といった素晴らしい長所でもあります。ただ、その分、頭の中に情報を抱え込みすぎないよう、外部ツールや周囲のサポートをうまく活用することが鍵になると思います。