INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

内向型が“怒り”を力に変える方法:自分を守り、伝える術

怒りが教えてくれた「自分を守る力」

こんにちは、INFPの田中です。今回は、内向的で自己主張が苦手な方に向けて、私が体験した「ガソリンスタンド事件(※2015年の頃体験したエピソードです)」を通じて得た大切な気づきをお話しします。

ある日の夕暮れ、家族(妻と子ども)と旅行帰りの私はガソリンが残り少なくなり、田舎道でスタンドを探していました。日も落ち、暗い空と静けさが広がる中、やっと見つけたセルフスタンド。しかしその設備は年季が入り、古びたボタンや無骨な液晶画面が目に入ると、不安が一層強くなりました。

古びたスタンドでのトラブル

「ユシュヲセンタクシテクダサイ」と表示された画面に従い、ボタンを押しましたが、金額指定ができず、何をしても反応しません。呼び出しボタンを押すも応答はなく、途方に暮れました。その時、清掃中の初老の店員さんがやってきました。

「どうしたのや」と低い声で尋ねられ、事情を説明すると、「これコンピュータだからね、先に金額ボタンを押さないとダメだよ」と高圧的な態度で返されました。その瞬間、胸の中に怒りのような感情が沸き上がり、普段なら萎縮してしまう場面で思わずこう返していました。

「画面の指示通りにやっただけなんですが、それでもダメだったんです

いつもは相手に譲ってしまいがちな私が、この時ばかりは自分の気持ちをしっかり伝えました。その後、何とか給油を終え、「ありがとう(※本来、敬語派の私にとってタメ口でのお礼などありえません、つまり私はあえて遠回しに怒りをぶつけたつもりなのです)」と毅然とした態度でお礼を言うと、その初老の店員さんはふてくされながらもその場を去っていきました。

怒りが教えてくれた「自己主張」の大切さ

この体験を通じて気づいたのは、怒りという感情には「自分を守る力」が隠されているということ。普段は控えめで、つい自分を後回しにしてしまう人も、怒りの感情が湧くことで自然と自分の気持ちを伝えるスイッチが入ることがあります。

怒りは一見ネガティブな感情のように思われますが、実は人が自分の境界線を守るために持つ自然な反応です。それを適切に活かせれば、自分の意見をしっかり伝えることができ、相手に対しても正当な主張ができるようになります。

怒りを「力」に変える3つのステップ

怒りの感情を正しく使うことで、自己表現がしやすくなります。ここではそのための3つのステップをご紹介します。

  1. 怒りを客観的に捉える :怒りを感じた瞬間、「なぜ自分はこう感じているのか」と冷静に分析してみましょう。原因を把握することで、感情をコントロールしやすくなります。
  2. 短くてもいいから言葉で表現する :怒りを感じた時、感情に任せた言葉をぶつけるのではなく、簡単な一言で自分の気持ちを伝えることから始めましょう。
  3. 相手を攻撃せず、自分を守る視点を持つ :怒りは相手を攻撃するためではなく、自分を守るためのもの。相手を非難するのではなく、自分がどう感じているかを丁寧に伝えることが大切です。

怒りの力を引き出すとどうなる?

怒りをうまく使えるようになると、自分の中に秘められたエネルギーを引き出すことができます。それは単に感情を表に出すだけではなく、適切な形で自分の意見を示し、自分を大切にする行為につながります。

怒りを感じた瞬間を振り返ってみてください。もしかすると、その時の自分は普段よりも強く、自信に満ちていたのではないでしょうか。それは、怒りという感情が内なるエネルギーを引き出し、前向きな行動を促してくれた証拠です。

まとめ:自分の感情に耳を傾ける

内向的で自己主張が苦手な人にとって、怒りは避けたい感情の一つかもしれません。しかし、それはあなたの大切な感情の一部であり、正しく活かせば、より良い自己表現や人間関係を築くための強力な武器になります。

次に怒りを感じた時は、その感情を否定せず、どのように力に変えられるかを考えてみてください。それがきっと、自分自身を成長させる大きな一歩になるはずです。