こんにちは、INFP-Tの田中です。
今日は少し恥ずかしいけれど、自分の「世間知らず」ぶりが炸裂した、飲み会での体験を正直に綴らせていただきます。
私は営業職として十数年やってきましたが、社交の場に出るのはいまだに得意とは言えません。特に「飲み会」なんて、昔は地獄でした。一人黙々と唐揚げをつまみ、笑うタイミングもよくわからず、「体調悪いの?」と気を遣われるのが常でした。
それでも年齢を重ねるにつれ、多少は“社交スキル”も身についてきたつもりです。空気を読み、場に合わせ、作り笑いでやり過ごす——そんな「営業用の人格」も何とかこなせるようになったのです。
そんなある日のこと。
会社の先輩の送別会が居酒屋で開かれ、私も参加しました。形式はよくある「飲み放題コース」。その中で、ちょっとしたハプニングが起こりました。
乾杯を終え、しばし歓談の後、おかわりの時間が来ました。幹事が「グラス交換制です」と説明。周囲の皆がビールを一気に飲み干し、空のグラスをひとまとめにして幹事に渡そうとしました。
その瞬間、私は本気で心配して、叫んでしまったのです。
「グラス混ざって誰のか分かんなくなっちゃいますよ!!」
……一瞬の沈黙。そして爆笑。
「いやいや田中さん、グラスは新しいのになるって!笑」
「まさか使い回すと思ったの?宇宙人かよ!」
とんだ赤っ恥です。
私は本気で「グラスを回収して、そこに新しいビールを注いで戻す」と思っていたんです。
おかしいですよね?でも、私の中では咄嗟に「一人一杯制」や「エコな居酒屋スタイル」みたいな記憶がフラッシュバックして、誤認識してしまったんです。
笑いが収まった後も、私はずっと心の中で反芻していました。
「なぜ自分だけ、そんな勘違いをしたのか」
「またやっちゃったな……」
「この空気感についていけないのは、自分が特殊だからでは?」
「もしかして発達障害……?」
そんなネガティブ思考がぐるぐる回り、グラスと一緒に私の心も完全に空っぽ。そこから深酒しすぎて、翌朝はひどい頭痛と記憶喪失に見舞われました。
ふと、思うんです。
私のようなタイプ、つまり内向的で空気が読みにくい人間は、「社交場のルール」に対する学習が圧倒的に少ない。なぜなら、避けてきたからです。何年も、何十年も。
私たちINFPは、基本的に「意味のある対話」に重きを置く傾向があります。表面的な付き合いは疲弊しがちで、自分を守るために回避してしまう。そしていざ参加すると、世間の“普通”に不慣れな自分に出会ってしまうのです。
でも、こうした失敗を繰り返してもいいと思っています。
むしろ、「そういう人間」として見られても、それが自分らしさだと思うようにしています。もちろん落ち込みます。恥ずかしいです。でも、そのたびに「人と違ってもいい」と思い直すのです。
その夜、私はこう結論づけました。
——人は誰しも、何かの場面で「世間知らず」になる。
——それを笑える社会であれば、きっと生きやすい。
今後も、飲み会ではまた何かやらかすでしょう。でも、いいじゃないですか。生きてる証です。
そしてこの記事を読んだ誰かが、「自分だけじゃない」と感じてくれたら、それだけで私は報われます。
ではまた。