こんにちは、INFP-Tの田中です。私はどうしても「正しくありたい」「誠実に生きたい」と願う人間です。しかし、年を重ねるたびに、「この世は悪く狡く立ち回れる人のほうが得をするようにできている」という現実を目の当たりにすることが増えました。
子どもの頃、私たちは「悪いことをすると罰が当たる」「良いことをしないと報われない」と教えられます。それが人生の成功につながる美徳だと信じていました。でも、いざ自分が大人になり、社会で生きる中で感じるのは、これは大人が子どもを従わせるための「都合のいい教え」だったのではないかということです。
現実に目を向けると、親がルールを無視したり、アウトロー的な生き方をしている子どもほど逞しく育ち、社会でも成功しているケースが多いように感じます。彼らのような人たちが私にこう言います。
「そんなにいい人でいると損するよ」「良いことなんて何もないんだから、もっと適当にやったほうがいい」
私は彼らの言葉を頭では理解しながらも、どこか心が抵抗を感じてしまうのです。
成功と性格の意外な関係
最近読んだビジネスレビューの記事では、性格と収入に関する興味深い研究が紹介されていました。そこでは、「誠実であること」「外向的であること」、そして「気難しさ」が男性の生涯収入に影響を与えるという結果が示されていました。特に30歳以降、その傾向は顕著になるといいます。高学歴であることと同じくらい、性格は収入を左右する大きな要因だそうです。
でも、ここで気づかされるのは、「誠実さ」や「外向性」が収入にプラスの影響を与える一方、「気難しさ」という要素も成功に寄与しているという点です。「気難しさ」というのは、おそらく自己主張が強く、時に他人に譲らない態度を指すのでしょう。つまり、ただ「いい人」でいるだけでは、社会で成功することが難しいという現実を浮き彫りにしています。
また、近年では「サイコパス」と呼ばれる特性を持つ人が社会的に成功しやすいという話も注目されています。サイコパスとは、共感性や良心の欠如といった特性を持つ人たちですが、彼らの脳は「不安を感じにくい」仕組みになっていると言われています。そのため、リスクを恐れず、大胆な決断を下せるというのです。この特性が、ビジネスやリーダーシップの場でプラスに働くこともあるようです。
「いい人」であることの呪縛
では、「いい人」でいることは本当に損なのでしょうか?確かに、他人のために尽くしてばかりいると、自分のエネルギーが消耗してしまうこともあります。ですが、誠実さや善行そのものが無意味だとは思いません。
結局のところ、大事なのは「バランス」なのだと思います。自分の正直さや誠実さを大切にしながらも、時には「自己主張」や「譲らない強さ」を持つことが必要です。社会の中で成功を収めるためには、全てに妥協せず、適切なタイミングで自分を主張する術を学ぶ必要があります。そして、自分の価値観を他人に利用されないよう、上手に守ることも大切です。
私の結論
私は、これからも「正しくありたい」「誠実でありたい」という思いを大切にしていきたいと思います。でも、それは必ずしも自分を犠牲にすることではないはずです。「いい人」でいることに縛られるのではなく、自分にとっての「いい生き方」を模索していきたいと思います。それが、今の私の正直な気持ちです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、同じような思いを抱える方の参考になれば幸いです。