こんにちは、INFP-Tの田中です。私は会社員として営業職に就いていますが、仕事で一番苦手なのが「トラブル発生時の報告」です。
例えば、取引先への納品ミスや社内の伝達ミス。そういう「事件的な事態」に直面すると、私の頭の中は一瞬でフリーズします。
「どうしよう…」
「これ、報告したら絶対怒られるよな…」
「なんとか自力で解決できないか?」
こうして、私はひとまず様子を見ます。何なら「神様がなんとかしてくれるかもしれない…」と願掛けすらします。でも、現実はそんなに甘くありません。
時間が経てば経つほど問題は大きくなり、結果的に上司へ報告せざるを得なくなる。そして、報告した瞬間、決まってこう言われるのです。
「どうして今まで黙っていたんだ!!」
…分かっています。悪いことほど早く報告するべきだって、頭では理解しているんです。でも、怒られるのが怖い。迷惑をかけたくない。そうやって先延ばしにして、結果的にもっと大きな問題にしてしまう。この悪循環から抜け出せずにいました。
■「ボールは自分で持つな」
そんな私に、ある日、上司がこう言いました。
「ボールは自分で持つな。パスしろ。ドリブラーは会社にはいらない」
サッカーで言うなら、私はまさに下手なドリブラーでした。パスを出さず、一人で突っ込んではボールを奪われ、最悪の場合は試合を台無しにしてしまう。
上司は続けます。
「メッシのようなドリブルは天才だけの技術だ。俺たち凡人はパスを出すのが最善策だ」
「早くパスを出せば、どんな失敗も最小限に抑えられる」
「ドリブルで抜こうとして失敗すれば個人の責任だが、パスを出して失敗すればチームの責任になる」
これは、まさに会社組織における仕事の本質だと感じました。
■「報告しようとしたのに、また先延ばししてしまう現象」
「よし、今度こそ報告しよう」と思い立つ。しかし、いざ上司のデスクを見てみると──
(今、パソコンをカタカタ打っているな…)
(何か書類にサインしているし、もしかして忙しいのでは…?)
(電話しようとしてるぞ、今話しかけるのは空気が読めていないのではないか…?)
そう考え始めると、急に「もっと優先すべきこと」が頭に浮かび上がってくる。
(そうだ、N田さんに連絡しなくちゃいけないんだった!)
(いや、待てよ…これって明日でも間に合うんじゃないか…?)
(あ、でも上司に話しかけるよりは、こっちを優先したほうが社会人として正しい気がする!)
こうして私は、報告をまた先延ばしにしてしまう。結局、次のチャンスを伺っているうちに事態はさらに悪化し、最後は切羽詰まって報告することになるのです。
そして、あの言葉が飛んでくる。
「どうして今まで黙っていたんだ!!」
…はい。そうなることは最初から分かっていました。
■「問題を感じた瞬間にパスを出せ」
私はINFP気質のせいか、「報告=叱責される」と無意識に考えてしまいがちです。でも、ここで発想を変えてみることにしました。
- 仕事上のトラブルは、チーム全体の問題である。
- 自分一人で抱え込むと、状況が悪化する。
- 問題に気づいた時点で、すぐにパス(報告)を出すべき。
この意識を持つようにしてから、「どう報告しよう…」と悩む時間が激減しました。そして意外なことに、早く報告した方が上司の反応も穏やかだったのです。
「これ、ちょっと問題になりそうなんですが…」と軽く相談するだけで、上司が一緒に考えてくれる。怒られるどころか、むしろ「早めに言ってくれて助かった」と言われることが増えました。
■「チクリ野郎」と呼ばれるかもしれないが、それでいい
会社では、時に「他人のミスを報告するのは気が引ける」と思うこともあるでしょう。人によっては、「あいつ、チクったな」と言われるかもしれません。
でも、それでいいのです。
なぜなら、会社組織は「情報を共有することで成り立っている」から。個人の責任で抱え込むより、早めにパスを出す方が圧倒的に合理的です。
むしろ、黙っていることこそ本当の「裏切り行為」なのかもしれません。
■ まとめ:「報告は早めに、軽く」
私は今でも、トラブル報告が得意とは言えません。でも、「ボールを持つな。パスを出せ」という言葉を意識することで、以前よりずっとスムーズに報告できるようになりました。
もし同じように悩んでいる方がいたら、ぜひ試してみてください。
- 問題を感じたら、その場で「ちょっと相談いいですか?」と軽く切り出す
- 報告は完璧な形にしなくていい。途中経過でもOK
- 上司も「チームの一員」と捉え、対策を一緒に考えるスタンスを持つ
報告とは、怒られるためのものではありません。問題を最小限に抑え、会社全体の成果を守るための大切なプロセスなのです。
私たちINFPは、つい「自分でなんとかしよう」としてしまいがち。でも、それこそが最大の落とし穴だったのです。
今日から、ボールを持たず、早めのパスを意識してみませんか?