INFP人生記

著者:MBTI診断INFP-T/男/家庭持ち/1980年生/吃音/HSP/営業職

夫婦の家事分担に隠れた落とし穴!名もなき家事と男女平等の課題

こんにちは、INFP-Tの田中です。今日は、家事分担と「名もなき家事」の話題を取り上げます。私が家事を「手伝う」と言うと、すぐに「その表現はどうなの?」と突っ込まれそうですが、我が家は専業主婦の妻に家事を多く任せているため、あえてこの言葉を使っています。

しかし最近、家事分担について真剣に考え直すきっかけがありました。たとえば、妻と子どもが妻自身の実家に帰省している間、私が家事を一通りこなして「うまくやった」と自負しても、彼女が帰ってきたら鬼のようにダメ出しをされるんです。「どうしてこんなこともできないの!」と言われる度、正直、自分でもムッとすることがあります。でも、何がいけなかったのか、しばらく考えて気づきました。

 

「私は、家事全体を見ていなかった」

 

 

洗濯物を干しても、シーツを替えるのを忘れる。食器を洗っても、シンクを磨くのをスルーする。家事というのは単発の作業ではなく、「名もなき家事」を含めた無数の細かい仕事がつながっているものなんですよね。それを抜け漏れなく実行することが、どれほど大変かを私はまだ理解しきれていなかったのです。


職場での会話から気づいたこと

ある日の昼休み、同僚たちと家事の話をする機会がありました。

松田さんは共働き家庭で、料理や食材の買い物を自分が担当していると話していました。「僕の方が妻より料理が得意だから」と笑っていましたが、その姿勢に私は感心しました。

一方で川崎さんは、家事を「たまに手伝う」という感覚でいるようでした。火曜と金曜のゴミ捨てや洗濯物を畳むなど、自分では「かなり頑張っている」と思っていたようですが、松田さんの話を聞いて、「自分のやっていることは家事全体の一部に過ぎない」と気づいたと言います。


家事分担の現状と問題点

家事には、洗濯や掃除といった大きなタスクのほかに、「名もなき家事」と呼ばれる目立たない作業がたくさんあります。たとえば、調味料の補充やゴミの分別、クリーニングへの出し入れなど。これらは「やった感」が少ない一方で、放置すると生活が成り立たなくなる重要な作業です。

実際、大和ハウス工業が行った調査では、こうした「名もなき家事」の担い手の9割が女性であることが分かっています。つまり、多くの家庭で男性はこれを家事として認識しておらず、妻に任せきりになっている現状があります。


男女平等の家事分担に向けて

私たち男性が「家事を手伝う」という意識を超えて、「家事を分担する」という姿勢を持つことが大切です。川崎さんが言ったように、家事には見えない作業の積み重ねがあり、それに気づくかどうかが鍵です。

さらに、子どもたちへの教育も重要です。私の家では当時3歳の息子が「おままごと遊び」でハンバーグを作ってくれたり、洗濯物を畳む真似をしてくれます。こうした遊びの中から家事の意識を育むことが、次世代の男女平等な家庭を築く第一歩になると感じています。


結論:家族全員で家庭を支える

結婚生活は、一人の負担や犠牲の上に成り立つものではありません。家事や育児を「分担」し、互いに感謝し合うことで、初めて居心地の良い家庭が作れるのだと思います。家庭を支えるためには、私たち大人が自分の価値観をアップデートし、子どもたちにも柔軟な考え方を伝えていくことが必要です。

最後に、この記事を読んで「自分も変わらなきゃ」と思っていただけたら嬉しいです。一歩一歩でも、みんなで進んでいきましょう。