お中元・お歳暮を送ったことがない
お中元、お歳暮、日本の美しい風習です。日頃お世話なっている人、なった人、そういった方に贈り物をしてまた贈り返してもらい今後もよろしくお願いしますという挨拶になるものですね。
こうやってこの社会の人たちは関係をつなぎその縁をもとに助け合ってきたのだと思います。とくに昔の人たちは社会システムも未成熟であり、お互いに助け合うためには日頃の付き合いだけでは足らずお互いにギフトを贈り合ってその関係を確かめ温めてきたのでしょう。
そういったこともあり、大人になると社会の一員として、本来はお中元やお歳暮などは贈るというのはお付き合い上のマナーでもあるかもしれません。これは年賀状にも似ていて一方通行ではダメで、やはり送られたら贈り返さくてはいけないでしょう。
このように、いかにも私はお中元やお歳暮を当たり前のように贈っている常識社会人の体を装っていますが、実は一度も贈ったことがありません。
本来ならまずは妻の両親に贈るべきものもやっておらず、不義理を続けております。
また、遠くに住まう知人や親せきなどにもギフトを贈ったことがなく、まったく私ときたら気が利きません。
でも、これは私の隠遁として暮らしたい願望の現れだと思っています。
人付き合いがだんだんと疎ましくなってきた私(※人が嫌いなのではなくて気疲れしてしまう)は、積極的に交際範囲を増やすことにためらいがあるようです。
結婚もして家族がいる身でありながら恥ずかしい限りです。かといって、交際範囲を広げたくもないのに形だけの贈って、相手にも返礼の負担を強いることが心苦しいというのもあります。