暇が苦痛じゃない
暇が苦痛じゃないことに気が付くようになりました。 以前からそんな気がしていましたが、多分、そうなのです。
妻の実家に帰省して、何もない寝室でゴロゴロとして、テレビもない本もない、スマホも見飽きた、そんなところでひたすらゴロゴロ、
今、世界一何もやっていない自信がある、 何も世の中に貢献していない自身がある、 ただその空間に佇んでいるだけ、 同じようにそうっと片隅で佇んでいる料理に添えられたパセリの方がよっぽど活躍しているじゃないか、
それぐらいのだらけ具合です。
ひらすら寝て、もう眠くないのに、目を閉じてボロ雑巾のように寝そべり、ダラダラと、もうこのまま地中に吸い込まれて溶けていくんじゃないかというぐらいに。
でも、こういう暇で何もやることがない時間が、、 素敵。 なんと甘く、 魂を解放するかのような優しさがあります。
暇で時間が経つのが早いなんてこともない、 暇を楽しんでいるがために時間も一瞬にして過ぎ去ります。
そういえば、予定の入った週末よりも、予定のない何もすることのない週末のほうが楽しみです。 何もすることがない暇な予定の週末の朝、目覚めたときのパーッと天使が光とともに舞い降りてくるような幸福感は例えようのない心地です。 もし、私が欧米などに生まれ、「うぃ~、週末はどうするんだい?」なんていう世界にいたなら、病んでいたことでしょう。
一日をダラダラダラダラダラ、 ダラダラダラダラダラーーーーーっと、
しかし、家庭を持っている私にはそれができない、 必ず妻子からの要求が入り、束の間の暇は奪われ、急かされる苦痛を味わうことになるのです。
休みの日は、休暇、と書きますが、 休み、暇、甘美な響きですね。
老後が楽しみです。 それまでたくさん働いて、なんとしてでも老後、金銭面で心配しなくていいぐらいの土台を築いておかねばなりません。 頑張ろう、 暇を得るために。