人見知り内気コミュ障だが先月営業成績一位になった話
休みの日も仕事のことが頭から離れずグルグルと胸がつっかえる感じ、もう10年くらいのことなのでだいぶ慣れましたがそれでもコレが死ぬまで続くとなると絶望的であります。 が、まぁそんなこと言ってると生活がままならないので年金もらえるようになるまで頑張るど!
(この記事を書いてもう4年以上たちますが相変わらず休日の日も頭は仕事のことでいっぱい、こりゃ向いてねぇ!)
世間では、無職40代ニートも増えてきているそうですが、きっと彼(女)らはそれでも食える生活環境にあるからなんとかできるのでしょう。 そうじゃなきゃ飢えるか、ホームレスかしか選択肢はない、つまり普通に生活するには働き続けるしかないのであります。
と、そんなわけでコミュ障の仕事選びはとても大変です。
コミュ障治すために営業職に就くとか軽はずみなチャレンジはやめましょう。 ワタシみたいに苦労します。
ただ、これも悪い話ばかりではなくて、コミュ障だから営業ができないということはないのです。
ワタクシ、先月の営業成績トップでした。ルート営業ですが。ルート営業は逆にコミュ障には向かないという話もありますが、それでもなんとかできるということです。
発達障害とか精神障害など病的な場合のコミュ障(というかコミュニケーション障害)は確かに厳しいでしょうけども(※注)、ネット界で言われるコミュ障つまり業務連絡的なことはできるが雑談オンチな対人苦手タイプの場合は営業職でも好成績を上げることができるのです。
(※注:アスペルガー的なコミュ障でもハマれば強い営業マンになれます。自分の言いたい放題やりたい放題でメチャクチャな傲慢営業スタイルですが、信念を持っている場合、それがハマって契約につながるという感じです。営業感としては、納得させるのではなくて説得しきる、ねじ伏せるという感じです)
世間の自己啓発本で「内気でも営業成功」系の本はたくさんありますが、そういうことというわけです。
ではなぜ内気で人見知りなコミュ障でも営業できるのか?考察してみたいと思います。
嫌われたくないから嫌われないアプローチを考える
コミュ障はとにかく嫌われる勇気がありません。ですから、世間一般的に思われているガツガツな熱血営業マンとは雰囲気も違います。だからこそ顧客の警戒心を説くといいますか、安心感みたいなものを与えるということもあるでしょう。 また、相手に迷惑にならないようにはどう立ち回るのかを常に考えて行動するクセがついているのでそれが活きるのです。 しかし、それが仇となり契約を逃すこともあります。
押し売りできないので、相手のメリットを考えたトークを練る
上記に通じるものなのですが、人見知り系コミュ障は押し売りできません。これ、訓練してもできません。いや厳密には一定期間はそれができる、ゲームのマリオでいうとスターを獲って無敵になったときやアニメのドラゴンボールの界王拳みたいなものです。 その後の副作用というか脱力感がすごくて、いくら成績上げても消耗感がハンパなく続かないのです。これは性格の問題なのでどうしようもありません。 リア充はこの辺の心理的筋肉があるので鍛えれば強くなります。 コミュ障はそもそもこの部分の筋肉がないのでムリです。
反省するので次につながる
コミュ障って、普段のトークの中でも脳内反省よくしますよね? あのときああ言っていればよかった、、とか。実際は次に活かせないパターンが多いと思います。ワタシも雑談の立ち回りで後になって一人でブツブツと「こういえばよかったトーク」を繰り返しています(もちろんプライベートから)。
でもこれって営業の場面ではすごくいいことです。営業で契約を取るというのは人が違えども場面が固定されているものですから、反省が次に生きるのです。 これがプライベートで目的のない雑談とかだと、流れとかパターンとかが千差万別で臨機応変に対応するのが難しいですよね?
トークの練習をする
コミュ障だからぶっつけ本番で喋れない、だから営業トークの勉強をする、以上。 でもこれは大事です。 電話をかける時でも先に話す内容を整理しておく。この努力はコミュ障は人一倍取り組むはずです。だって自信がないんだから。
真面目で一生懸命やる
内気で人見知り、人には嫌われたくない、、そんな人間はどうやって行動に表わすか、それはマジメさです。あと嫌われないために一生懸命取り組むでしょう。 そうすると必然とそのひたむきさに惚れてくれる顧客がついてくるのです。
コミュ障なので、同情してもらえる←これはないです。
この営業マン、コミュ障だから買ってやろうと思ってくれる。 いいですね!そんな世界! でもそんな夢みたいなことはありません。やはりコミュ障はハンデであることに違いないことを知っておきましょう。同情だけでモノは売れ(続け)ないのです。
くれぐれも、コミュ障を補う努力の上に成績があるという心得を忘れてはいけません。
人見知りで内気だから営業で成功できた! ということではありません。
そのネガティブ気質から来るマイナスを表に出して迷惑をかけちゃいけない、人の役に立とうという思いが体現されたときに売れるのです。
以上、ワタシなりの考察でした。
ただだからといって話下手、対人苦手な人が安易に営業職を選ばないことです。
はっきりいって額面通りミスマッチなのです。 好成績を収めてもそれが次にまた同じようにできるのか不安ですよね? できるできないでいうとスキルとしてきちんと身に着けていればできるのですが、プレッシャーは変わりません。 またライバルたちのなかにはこういうプレッシャーがあるからこそ励みになるようなファイター精神あふれる輩もたくさんいるのです。そんな中、定年まで戦い続けるコミュ障、いくら成績がよくてもそれでもプレッシャーに耐え続けることができますか?という話です。
内気なのに営業で成功した!という本の著書のプロフィールを見てみると、だいたいが本来アブラが乗ってその会社で出世してウハウハなはずの人がわざわざ現役を引退しています(笑)。
引退してコンサルタントになって本を書いたり講演して生活しているのです。
ちなみに、世界的ロングセラーとして知られる自己啓発書のデールカーネギー著書「人を動かす」をご存じでしょうか?「道は開ける」と合わせて偉大な書物なのですが、このカーネギーさんもセールスマンやってて結局辞めているのです。 これだけ対人術、処世術に優れている人であろう偉人でもです!
ということで、コミュ障でも営業でやればできる。
でも一生それを続けるというのはハードですよ、という話でした。