指示されり頼まれたりしたことを覚え続けることが苦手
人に指示されたり頼まれたりすることが多い環境に身を置いていますが、私はこれがとても精神的に削られ消耗する性質があります。
指示されることが気にくわない、ということではありません。むしろ、それに対して全力で答えてあげたいと思います。
しかし、駄目なのです。 次から次へとアレシロコレシロと飛んでくる環境下にあっては、それらのひとつひとつを漏らすまいと必死に脳のメモリを使わざるをえず、
忘れないために魂を削っているような感覚にすら陥ります。
だから、そうやって指示されたり頼まれたりしたことを忘れて抜け落ちてしまうことを何よりも恐れる私にあっては、
絶対に、忘れることがあってはいけないのです。
けれども、気持ちと能力は必ずしもリンクしないもので、気が散り心が移ろいやすい私にあっては、対象となることがらを忘れてしまうばかりで、
いや、いっそすっからかんに忘れられた方がよっぽど気が楽なのでしょうけど、
ただ、
忘れてはいけないことを忘れてしまった、
という焦燥感と絶望感が、 どろどろと海面に浮かぶ汚染物質のように頭の中にこびりついて離れないのです。
そして、その苦悶から逃れるべく必死で思い出そうと頭の中の記憶をたどって行くとどうでしょう、
脳のメモリはすっかりそれにかかりっきりですから、他の何かがないがしろになる、つまり覚醒度が低い状態、ボーっとした形となるため、人の話もろくに聞けない、考えられない、こういった状況下でさらなるローパフォーマンス、叱られたり呆れられたりして、また思い悩み、
こういった負のスパイラルでまた消耗しきってしまうばかりなのです。
だから、書く、かいてかいて記録に残し自分が何を忘れてはいけないのかをメモするのですが、そのメモ書きが要領を得ないものですから、グチャグチャで、
訳が分からなくなるのです。
しまいには夢にまで出てくる始末です。
覚え続けておくという作業を、みんなあんな簡単にやってのける、芸当だとしか思えません。
でも、これが生まれ持った私の能力ならばそれと付き合うしかなく、 ただ、生きづらさの1つとして確実にこの頭の悪さが影響していると考えざるを得ないのです。