こんにちは、INFPでHSPの田中です。冗談が通じない、もしくはそれを真に受けてしまうこと、ありませんか?
先日、仕事の場で自分がまさにその状況に陥り、場をしらけさせてしまった出来事がありました。それが妙に心に引っかかり、今でも「あの時どうすればよかったのか」と考えています。
忘れ物事件と私の「空気を読む力」の欠如
その日は仕事で数人のメンバーとA組、B組に分かれて車で目的地に向かいました。私は後発組に所属しており、出発前にこんなことがありました。
先発組のY氏が忘れ物をしていることに、後発組のB先輩が気づきました。そこで私は連絡役としてY氏に電話し、忘れ物を持って行くことになったのです。これだけで、ちょっとした「お役に立てた感」を感じていました。
ところが、目的地に到着してからのことです。
忘れ物をしたY氏が後発組のC先輩に向かって、「あれ、持ってきてくれた?」と尋ねました。するとC先輩は、冗談交じりにこう答えたのです。
「あっ!ゴメン!忘れちゃった!事務所に置きっぱなしだよね!」
明らかに周囲のメンバーは、C先輩が冗談を言っていると分かっていた様子でした。でも、私はC先輩の真剣な表情を見て「あ、これ本気だ」と思い込み、「あれはちゃんと持ってきていますよ」と真顔で口を挟んでしまったのです。
その瞬間、周囲は一瞬の沈黙。そしてZ君からの一言。
「ちがうちがう!なんでやねん!」
波に乗れない自分に気づく
その瞬間、私は何が起きているのか理解できませんでした。でも、数秒遅れて気づいたのです。
「ああ、これはY氏を冷やかすための冗談だったんだ」と。
冗談の流れに乗れず、周囲の空気を壊してしまった。HSPで感情に敏感なはずの自分が、なぜこうも読み違えてしまったのか。そんなことを考えると、恥ずかしさと自己嫌悪でいっぱいになりました。
HSPと「空気を読む力」
HSP(Highly Sensitive Person)は、一般的に人の感情や表情に敏感だと言われています。実際、私も表情診断テストでは高得点を取ったことがあり、自信がありました。
しかし、今回のような「冗談の文脈」を読む能力には、また別のスキルが求められるのかもしれません。
このエピソードから学んだのは、「冗談」や「ノリ」は、感情の読み取りだけではなく、その場の流れや暗黙の了解を理解する力が必要だということです。
私が考える、冗談を理解するためのコツ
この失敗を踏まえ、どうすれば冗談を理解し、場の空気を壊さずに済むのかを考えてみました。
1. 場の文脈を意識する
冗談は、その場の流れや状況に基づいていることが多いです。会話に違和感があり誰も指摘しない、という雰囲気で進んでいる場合、「これは本気ではないかも」と考えるクセをつけると良いかもしれません。自分よりもその他大勢がまず正しいと考えるのです。
2. 周囲の反応を観察する
他のメンバーが笑顔だったりリラックスしている様子なら、それは冗談である可能性が高いです。逆に緊張感が漂っている場合は、本気のやり取りである可能性があります。
3. 一呼吸置いてから反応する
すぐに反応せず、一瞬考える時間を取ることで、誤解を減らせるかもしれません。特に、場のノリに慣れるまでは「少し待つ」ことが役立ちます。
恥ずかしい失敗も成長の一部
今回の出来事は、私にとって恥ずかしい失敗でした。しかし、こうした小さなミスを振り返り、改善策を考えることが、人間関係をスムーズにするための第一歩だと感じています。
同じように、冗談が通じない、あるいは空気が読めないと悩む方もいるかもしれません。この記事が、そんな方々に少しでも役立つ気づきを提供できれば幸いです。