INFP型・HSPのブログ

MBTi診断INFP型でHSP、40代家庭持ち営業マンの日記

紙が一番重いからね、というアピール

ゴミを捨てるときなどに、色んな重いものが出てきます。

家具や家電製品などの重量物を筆頭に、持ちにくくて地味に重く感じる段ボールなど、いろんな重さ、が存在します。持ち方や体調、その人の力量により相対的に重さが変化するもの、はたまた一人の人間では物理的に持ちようがない絶対的な重さを持つゴミ(不要物)も存在します。

 

そんなこと、

誰でも知っています。

 

しかし、ここで至言があります。

紙が一番重い、という言葉です。

 

紙は空気の次に軽いの代名詞ともいえるくらいです。実際に、重要なことを書類一つで決定づけられることを、紙きれ一枚で、などと表現されるくらいです。

つまり、紙は、薄い。そして軽い。重んじられない。

なのに、それが、まとまってゴミになる時に、

 

重い、

と表現され、それが格言めく、あの瞬間。

 

わしは人生を長く生き、悟りの境地にいきついたなり、

 

紙は重い。

 

まるで神(かみ)は偉大なり、と言いたげに、その重さを知ることを、われ真理を得たりといわんばかりの指摘。哲人ソクラテスも言ってたかのような、それを知るマウント感をもって訴えてくるあのドヤ?感。師匠の雰囲気、教祖の領域。

 

紙は、一枚一枚は重いけれども、隙間を最小限に抑えてまとめることができるから重い、ということや、もとの素材が木だから重い、など色んな根拠はあるわけですが、人間は到底、あの一枚一枚が軽い物質を重いとは受け止めておらず、人生を経験するごとにどうやらそれが一番この地球上で人間の命の次に重いという表現をしたくなるようになるようです。

そして、この現象の何が怖いかというと、、自分もまたその言葉を発するようになることです。最近の若者はどこどこが成っていないという老人による指摘は、実は脈々と受け継がれ、古くはエジプトのピラミッド時代の文献にまでさかのぼるというように、歴史はまさに繰り返されます。

そして、受け継がれるDNAのひとつに、

紙は重い、という、われ真理を得たりという悟りの境地を、自分もまたある程度の年齢になると後輩に告げ、どこか優越感に浸ってしまう、のであります。